地方への出張を無事に終え、若手社員の川瀬が上司の倉持に連れられてやってきたのは、風情ある立派な温泉宿でした。
温泉好きの倉持が個人的に奮発して予約したというその場所で、二人は仕事の疲れを癒やすはずでしたが……。
夕食の席、普段のキリッとしたスーツ姿とは一変、艶やかな浴衣に身を包んだ倉持の姿に、川瀬は内心穏やかではいられません。
そんな中、お酒の回った倉持がそのまま眠り込んでしまいます。
介抱しようと彼女を布団へ運ぶ川瀬でしたが、そこで目にしたのは、無防備にはだけた胸元から覗く、たわわで美しい果実のような双丘でした。
「風邪をひかせてはいけない」という理屈も、目の前の圧倒的な色香を前にしては、崩れ去る防波堤に過ぎません。
静まり返った離れの部屋で、眠れる上司への抑えきれない衝動が暴走を始める。
仕事の関係を超え、欲望が肌を叩く濃密な一夜が幕を開けます。








タイトル:ぜんぶちち
作者:オクモト悠太


